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もう(4)なんですね・・・。書くことが膨大なのですががんばります><
今日は、「DOMINOの設定」を書きたいと思います。

ボカロ調整用にDOMINOを設定します。読み込むのは普通のMIDIファイルなので、使用音源は適当にPC付属の音源かなにかにしてください。
次に、一番上の画像のように、表示→イベントグラフペイン2→イベントグラフペイン2と進み、イベントグラフを二つ表示させます。次に、イベントグラフの上段をexpression、下段をpitchbendを表示させます(上段はボカロエディタのDYN、下段はPITに相当)。

次に、イベントグラフの間隔設定を1にします。その後、「イベントグラフの▼→カスタム→編集」より数値編集画面を開いて、下記の式を入れてください。コピペでセットできると思います。

EXP調整用関数
波カマボコ:sin((x - x1) / res * pi*8.8) * (y2 - y1)/8 +sin((x - x1) * pi / (x2 - x1)) * (y2 - y1) + y1

エクスプレッションビブラート74:-1*sin((x - x1) / res * pi*8.8) * (y2 - y1)/12/(1-xf+0.2) +(y2 - y1) * xf * xf * xf + y1

曲線:(y2 - y1) * (1 - (1 - xf) * (1 - xf)) + y1

曲線2:(y2 - y1) * xf * xf + y1

PIT調整用関数
ピッチフレーズビブラート74:sin((x - x1) / res * pi*8.8) * (y2 - y1)/4 + y1

ピッチビブラート74:sin((x - x1) / res * pi*8.8) * (y2 - y1)/6/(1-xf+0.1) +y1

16分立ち上がり:-1*sin((x - x1) / res * pi *8) * (y2 - y1)/8 +y1 * (1 - xf) + y2 * xf

32分立ち上がり:-1*sin((x - x1) / res * pi*16) * (y2 - y1)/8 +y1 * (1 - xf) + y2 * xf

数式補足:この数式はテンポが74の時の周期で線を描いていきます。ですので、テンポによって数式を変える必要があります。いくつかの数式の8.8という数字が入っておりますが、それが周期を調節する数値ですので、その数値を置き換えます。「周期を調節する数値=651.2÷曲のテンポ」で算出できます。例えば、テンポが140なら、数式に入る値は4.65になります。

一番下の画像は、それぞれの数式で描いた曲線です。きれいですよね。
長くなりましたので、続きは次回。すまない!


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ここから、実際に作業方法を書いていこうと思います。
「ぼかんないんです><」でクローズアップされがちなのは、ビブラートと音の立ち上がりですが、その実、一番影響が濃いのは「歌い方」にあると思います。浜崎あゆみさんや、玉置成美に代表される、しゃくりあげる歌い方(歌い出しが半音もしくは全音下から始まる、ピッチベンドを多用する歌い方)は非常に効果が強く出ます。逆に、ピッチベンド変化の少ない歌手(MONGOL800)やAutotuneバリバリの歌手(伏字にしますw p○○○○○e)のシミュレートは、効果が解り辛くなります(逆にそれだけ調声に手間をかけなくてもいいとも言えます)。

最初の調声はDOMINOではなくてボカロエディタで行います。なお、メロディのベタ打ち、歌詞の流し込み用データ作成は省略します。また、ベタ打ちデータ作成の際、オートビブラートは切って、ディケイも0にします。

まず、最初に行うのは「音符分割」です。強くしゃくりあげて歌う部分に対し、画像のような作業を行います(上の写真がベタ打ちデータ、下が音符分割処理済みデータ)
)。
オリジナル曲の場合は、自分で歌いながら、どこを強くしゃくりあげれば良いか探します。音符分割の際は、歌詞も母音が追加になるので、忘れずに直します(例:ふたりたび→ふたありたびい)。

比較mp3うpしました。前者がベタ打ちで、後者が音符分割処理後です。
http://db2.voiceblog.jp/data/oto774/1219405594.mp3いかがでしょうか??これだけで、大分と変わってきたと思います。長くなりましたので、今日はここまでで・・・。



最初に「ぼかんないんです><」の再考をします。
というのも、DOMINO調声法は完全ではありませんが、「ぼかりす」「ぼかんないんです><」をシミュレートしたものなので、この項目は外せません。

ぼかんないんです><はVEL、DYN、PITを操作することで、人間の歌唱をシミュレートしています。それぞれのパラメーターを順番に解説していきたいと思います。(参考:http://akira-izumi.cocolog-nifty.com/patent/2008/05/index.html

まず、一番上の写真を見て下さい。
VELは、例外はありますが基本的に音節ごとに次第に大きくなっていきます。これは、時間経過と共に声帯を通る空気の速度が緩くなる為でしょう。真ん中の「大切な」の部分は、「つうなあ」の部分で音量が少なくなる為、相対的に子音が目立つものと思います。

次に真ん中の写真です。
DYNは、基本的にかまぼこ型となっております。歌いだしは音量が少なめ、真ん中で最大になり、ビブラートで減衰するものと思われます。
また、一音ごとに、立ち上がりと減衰部分に切れ込みが入っているのがわかります。またビブラートでは、正弦波を描きながら減衰しています。

最後に、一番下の写真です。
PITは、部分的にですが全音下からしゃくりあげるように歌うようシミュレートされています。正弦波をひっくりかえしたような波形であることがわかります。
また、ビブラートは美しい正弦波を描いています。他にも、音符分割により、しゃくりあげる歌い方になっている部分があるのにも注目です。

基本的に、これらのことにより、ボカロを人間の歌唱に近づけているものと思われます。DOMINO調声法では、これらをシミュレートすることで、人間の歌唱に近づけます。長くなりましたので、また次回。。。




HN:
774P(音774)
性別:
男性
職業:
専門職、クリエイター
趣味:
音楽全般
自己紹介:
パソコンで曲作ってます。基本的にやりたい曲が最優先。
最近はノーギャラですが、少しずつ依頼が舞い込んでいます(友人の誕生日、結婚式等)。今は、ヒーリング音楽とミクの曲を書きたいなと・・・。
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