2008/08/31 19:36:31
自分が現在行っているミク調声について、不定期で書いていこうと思います。
需要あるかわからないですし、自分の覚書を兼ねて。
2008年5月頭、ぼかりす、ぼかんないんです><を初めて聴いた時の衝撃は大きかったです。
人間じゃないか・・・というのが感想です。
しかし、配布して頂いたvsqファイル、和泉聡さんのサイトより色々と情報を得、これならできそうだ・・・と思いました。
昔、MIDIでGUITARのシミュレートするというのが流行ってまして。それを元にすれば、歌わなくても案外いけるんじゃないかと。その後、色々と使えるツールを探したのですが、最終的に残ったのは3つ。
DOMINO、はちゅねのないしょ、はちゅねのないしょプラグイン(SMFWriter)
ボカロエディタはsmfを読めるのですが、VEL、DYN、PIT情報はそのまま変換されて残ります。それを利用します。
具体的には、オケとメロディをDAWで作成→メロディパートのみMIDIで出力→ボカロエディタで読み込み→ボカロエディタで歌詞入力(メモ帳に入力して流し込み)と音符分割→smf writerでMIDIファイル出力→DOMINOで読み込み調整→ボカロエディタで再び読み込み→歌詞流し込みという工程を取ります。
とりわけ最後のDOMINOで読み込んで調整してボカロエディタで読み込むという作業は延々と繰り返されるので、精神的に疲弊してきます。
とりあえず文章が長くなったので今回はここまでにします・・・。
需要あるかわからないですし、自分の覚書を兼ねて。
2008年5月頭、ぼかりす、ぼかんないんです><を初めて聴いた時の衝撃は大きかったです。
人間じゃないか・・・というのが感想です。
しかし、配布して頂いたvsqファイル、和泉聡さんのサイトより色々と情報を得、これならできそうだ・・・と思いました。
昔、MIDIでGUITARのシミュレートするというのが流行ってまして。それを元にすれば、歌わなくても案外いけるんじゃないかと。その後、色々と使えるツールを探したのですが、最終的に残ったのは3つ。
DOMINO、はちゅねのないしょ、はちゅねのないしょプラグイン(SMFWriter)
ボカロエディタはsmfを読めるのですが、VEL、DYN、PIT情報はそのまま変換されて残ります。それを利用します。
具体的には、オケとメロディをDAWで作成→メロディパートのみMIDIで出力→ボカロエディタで読み込み→ボカロエディタで歌詞入力(メモ帳に入力して流し込み)と音符分割→smf writerでMIDIファイル出力→DOMINOで読み込み調整→ボカロエディタで再び読み込み→歌詞流し込みという工程を取ります。
とりわけ最後のDOMINOで読み込んで調整してボカロエディタで読み込むという作業は延々と繰り返されるので、精神的に疲弊してきます。
とりあえず文章が長くなったので今回はここまでにします・・・。
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2008/08/31 19:34:21
とりあえずDOMINOでやることはこれでおしまいです。
velとランダマイズについて今回はメモします。
velは、子音部分の強調に使用しますが、各フレーズの歌いだしは値を小さく、そして、歌い終わるにつれて徐々に大きくしていくのがデフォルトだと思います。なので、上の画像のようにとりあえず斜めにぶった切って終わりです。発音の不明瞭な所は、ボカロエディタでピンポイントで突いて修正をかけてください。
次にランダマイズです。これを聴いてみて下さい。
DYN、PIT、VELのDOMINO調整終了
http://db2.voiceblog.jp/data/oto774/1219185200.mp3
DYN、PIT、VELのDOMINO調整終了+ランダマイズ処理
http://db2.voiceblog.jp/data/oto774/1219202753.mp3処理後の方が柔らかく自然に聴こえると思います。
このランダマイズ、吃驚したのですが・・・これもDOMINOで一括処理できてしまいます。DOMINOのヒューマナイズ機能です。
一旦、ここでヒューマナイズ機能を使う前に、データをDMSで別に保存しておいて下さい。後々で修正をかける必要があった場合に使います。
ヒューマナイズ機能の操作ですが、まず、対象となるコントロールチェンジのみを曲全体に渡って選択します(真ん中画像参照)。
イベントリストペイン上で黒反転した部分の上で右クリック→ヒューマナイズを選びます。
そして、それぞれ・・・
エクスプレッション:Tick補正「2~-2」、Velocity/value補正「3~-3」
ピッチベンド:Tick補正「2~-2」、Velocity/value補正「100~-100」
の値で処理をかけて終わりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上でDOMINO調声法は終わりです。ファイルをSMFで書き出し、ボカロエディタに読み込ませて歌詞を流し込んで下さい。
完成したvsqファイルは下画像のようになっているはずです。
DOMINO調声法の欠点の一つなのですが、各フレーズの歌いだし部分のDYNが小さくなっているのがわかります。この部分で発音不明瞭になる所が頻発しますので、ボカロエディタやDAWでピンポイントで修正かけてください。また、まだまだBRI、BRE、OPN、GEN等、DOMINOではいじることができないパラメータが存在します。これらはまとまった段階でメモしようと思います。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。少しでもお役に立てたでしょうか?質問、感想等ございましたらご連絡下さい。
短い間でしたが、ありがとうございました。
最後に宣伝。今回、DOMINO調整法をかけたバラード曲「ふたりの旅路」です。BRI、BRE、OPN、GEN等はいじっておりません(発音は改善処理済)
ふたりの旅路
http://piapro.jp/content/l4e2tv8a7hjc256j
それでは・・・
velとランダマイズについて今回はメモします。
velは、子音部分の強調に使用しますが、各フレーズの歌いだしは値を小さく、そして、歌い終わるにつれて徐々に大きくしていくのがデフォルトだと思います。なので、上の画像のようにとりあえず斜めにぶった切って終わりです。発音の不明瞭な所は、ボカロエディタでピンポイントで突いて修正をかけてください。
次にランダマイズです。これを聴いてみて下さい。
DYN、PIT、VELのDOMINO調整終了
http://db2.voiceblog.jp/data/oto774/1219185200.mp3
DYN、PIT、VELのDOMINO調整終了+ランダマイズ処理
http://db2.voiceblog.jp/data/oto774/1219202753.mp3処理後の方が柔らかく自然に聴こえると思います。
このランダマイズ、吃驚したのですが・・・これもDOMINOで一括処理できてしまいます。DOMINOのヒューマナイズ機能です。
一旦、ここでヒューマナイズ機能を使う前に、データをDMSで別に保存しておいて下さい。後々で修正をかける必要があった場合に使います。
ヒューマナイズ機能の操作ですが、まず、対象となるコントロールチェンジのみを曲全体に渡って選択します(真ん中画像参照)。
イベントリストペイン上で黒反転した部分の上で右クリック→ヒューマナイズを選びます。
そして、それぞれ・・・
エクスプレッション:Tick補正「2~-2」、Velocity/value補正「3~-3」
ピッチベンド:Tick補正「2~-2」、Velocity/value補正「100~-100」
の値で処理をかけて終わりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上でDOMINO調声法は終わりです。ファイルをSMFで書き出し、ボカロエディタに読み込ませて歌詞を流し込んで下さい。
完成したvsqファイルは下画像のようになっているはずです。
DOMINO調声法の欠点の一つなのですが、各フレーズの歌いだし部分のDYNが小さくなっているのがわかります。この部分で発音不明瞭になる所が頻発しますので、ボカロエディタやDAWでピンポイントで修正かけてください。また、まだまだBRI、BRE、OPN、GEN等、DOMINOではいじることができないパラメータが存在します。これらはまとまった段階でメモしようと思います。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。少しでもお役に立てたでしょうか?質問、感想等ございましたらご連絡下さい。
短い間でしたが、ありがとうございました。
最後に宣伝。今回、DOMINO調整法をかけたバラード曲「ふたりの旅路」です。BRI、BRE、OPN、GEN等はいじっておりません(発音は改善処理済)
ふたりの旅路
http://piapro.jp/content/l4e2tv8a7hjc256j
それでは・・・
2008/08/31 19:28:20
DOMINO調声法ももう佳境。今日はPITCHBENDの処理をメモします。
使う数式を確認します。
PIT調整用関数は・・・
ピッチフレーズビブラート74、ピッチビブラート74、16分立ち上がり、32分立ち上がり
の4種類です。
ピッチフレーズビブラートはピッチの揺れの表現、ピッチビブラートはビブラート部分に使用して、16分立ち上がりと32分立ち上がりは
それぞれ、その音符の長さでレガートにしゃくり上げるのに使います。(上画像参照)
ピッチベンドセンシティビティは2に設定します。
まず、ピッチフレーズビブラートを描きます。この時、オニオンスキンでピンク表示されているエクスプレッションの曲線の
周波数に合わせるようにします(真ん中画像参照)。次に、ピッチビブラートを描きます。この場合もエクスプレッションの周期に
合わせるようにして描きます。曲線を延ばすほど揺れが大きくなりますが、最後のカーブで±4096あたりになるようにしないと不快に聴こえますので注意してください。
しゃくりあげの部分に行きます。しゃくりあげは、音符分割でもされてますが、それ以外の部分でレガートで音程が変化している部分や、アクセントのある音符を表現
する為に、これら2つの数式を用います。
16分立ち上がり・・・音がレガートでしゃくりあがっている部分
32分立ち上がり・・・アクセントをつける部分(歌いだし等)
下の画像のように入れていきます。始まりの部分はべロシティのオニオンスキンと合わせます。
これらのしゃくりあげの選択は、自分で歌ってみて一番良いと思ったもので結構です。しかし、DOMINOでの作業の前に、音符分割を行うとき、その部分だけは決定しておいた方がいいでしょう。
今日はここまでです><
使う数式を確認します。
PIT調整用関数は・・・
ピッチフレーズビブラート74、ピッチビブラート74、16分立ち上がり、32分立ち上がり
の4種類です。
ピッチフレーズビブラートはピッチの揺れの表現、ピッチビブラートはビブラート部分に使用して、16分立ち上がりと32分立ち上がりは
それぞれ、その音符の長さでレガートにしゃくり上げるのに使います。(上画像参照)
ピッチベンドセンシティビティは2に設定します。
まず、ピッチフレーズビブラートを描きます。この時、オニオンスキンでピンク表示されているエクスプレッションの曲線の
周波数に合わせるようにします(真ん中画像参照)。次に、ピッチビブラートを描きます。この場合もエクスプレッションの周期に
合わせるようにして描きます。曲線を延ばすほど揺れが大きくなりますが、最後のカーブで±4096あたりになるようにしないと不快に聴こえますので注意してください。
しゃくりあげの部分に行きます。しゃくりあげは、音符分割でもされてますが、それ以外の部分でレガートで音程が変化している部分や、アクセントのある音符を表現
する為に、これら2つの数式を用います。
16分立ち上がり・・・音がレガートでしゃくりあがっている部分
32分立ち上がり・・・アクセントをつける部分(歌いだし等)
下の画像のように入れていきます。始まりの部分はべロシティのオニオンスキンと合わせます。
これらのしゃくりあげの選択は、自分で歌ってみて一番良いと思ったもので結構です。しかし、DOMINOでの作業の前に、音符分割を行うとき、その部分だけは決定しておいた方がいいでしょう。
今日はここまでです><
2008/08/31 19:19:33
(4)までで抜けていた項目が二点ほどあったので、補足です。
・ボカロエディタのエフェクトは基本的にオフにすると書きましたが、ポルタメントの下降はONにしてください。
・DOMINOの設定にて、イベントグラフペイン1,2のオニオンスキン設定で「べロシティ、エクスプレッション、ピッチベンド」の表示をONにしてください(上画像参照)。
今回はエクスプレッション調整です。
使う数式は波カマボコとエクスプレッションビブラートと曲線、曲線2の4つです。波のようになっているのは、人間らしさを出すために若干変化をつけている為です。
まず波カマボコで線を描き、最後の音符のビブラートのかかる部分でエクスプレッションビブラートに切り替えて描きます。(真ん中画像参照)
次に、数式「曲線」で1音1音の立ち上がり、また「曲線2」で収束を表現します。まず、「曲線」で各音の立ち上がり部分に切れ込みを入れます。(このとき、音符分割した部分には入れないこと)
次に、「曲線2」で収束部から立ち上がりの谷間へ向けて切れ込みを入れます。(下画像参照)
エクスプレッション調整はこれで終了。
長くなったので、今日はこれで終わって、次はピッチベンド調整です。
・ボカロエディタのエフェクトは基本的にオフにすると書きましたが、ポルタメントの下降はONにしてください。
・DOMINOの設定にて、イベントグラフペイン1,2のオニオンスキン設定で「べロシティ、エクスプレッション、ピッチベンド」の表示をONにしてください(上画像参照)。
今回はエクスプレッション調整です。
使う数式は波カマボコとエクスプレッションビブラートと曲線、曲線2の4つです。波のようになっているのは、人間らしさを出すために若干変化をつけている為です。
まず波カマボコで線を描き、最後の音符のビブラートのかかる部分でエクスプレッションビブラートに切り替えて描きます。(真ん中画像参照)
次に、数式「曲線」で1音1音の立ち上がり、また「曲線2」で収束を表現します。まず、「曲線」で各音の立ち上がり部分に切れ込みを入れます。(このとき、音符分割した部分には入れないこと)
次に、「曲線2」で収束部から立ち上がりの谷間へ向けて切れ込みを入れます。(下画像参照)
エクスプレッション調整はこれで終了。
長くなったので、今日はこれで終わって、次はピッチベンド調整です。